MEISENNEはなぜ生まれたのか
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群馬県伊勢崎市。かつてこの土地では、銘仙と呼ばれる絹織物が花開いていました。大正から昭和初期にかけて、大胆な色と柄を自ら選んで纏った女性たちの姿がありました。MEISENNEは、その記憶から生まれたブランドです。
ブランドプロデューサーの内原絵美が最初に立てた問いは、伊勢崎銘仙という文化の継承についてでした。織り手はすでに減り、工場の灯りは消えていました。「織り手を今から増やすことは、現実的ではない。それでも、失ってはいけないものがある」——その問いに向き合うところから、MEISENNEは始まりました。
残すべきは、技術か。形か。それとも、意志か。
内原が辿り着いた答えは、「意志の継承」でした。銘仙の技法を復元するのではなく、あの時代の女性たちが持っていた感覚——自分らしさをためらわず表現する強さ——を、現代のかたちに変えて届けること。それがMEISENNEのものづくりの出発点です。
「このブランドは、私一人で創るものではないと最初から思っていました」と内原は言います。テキスタイルデザイン、銘仙図案のデジタル化、バッグの設計、アクセサリー制作——それぞれの領域で本物の仕事をするプロたちと共に、MEISENNEは形になっていきました。さらには、伊勢崎銘仙の店「華々」店主・高山華代とともに「伊勢崎銘仙文化保存活用推進プロジェクト」を立ち上げ、伊勢崎銘仙のテキスタイルを後世に残す活動も始めました。それによって、アンティーク銘仙着物や反物がデジタルアーカイブされ、現代の素材と技術によって新たな生地へと再生されています。
2026年7月、群馬県桐生市で開催予定のファッションショーをもってMEISENNEはデビューします。ブランドステートメントは「意志を、纏う。」。
伊勢崎から生まれたこのブランドは、国内はもちろん、やがて海外へ、「京都でも東京でもない日本の美意識」を纏った女性たちと共に、世界へと歩み出していきます。
MEISENNEの物語は、始まったばかりです。